24
2015

私の共感する宗教観 / "God Rest Ye Merry, Gentlemen"

CATEGORY考え事
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クリスマスなので、ちょっと宗教的な話にします。
たまたま今、遠藤周作の『深い河』を読んでいます。
遠藤周作の最後の純文学作品だそうです。
このところ用事が多くて、まだ読み終わりませんが、読んだ中から私の共感する宗教観を引用しましょう。

「神とはあなたたちのように人間の外にあって、仰ぎみるものではないと思います。それは人間のなかにあって、しかも人間を包み、樹を包み、草花をも包む、あの大きな命です」

「神は人間の善き行為だけではなく、我々の罪さえ救いのために活かされます」

「神は色々な顔を持っておられる。ヨーロッパの教会やチャペルだけでなく、ユダヤ教徒にも仏教の信者のなかにもヒンズー教の信者にも神はおられると思います」



これらは、この小説の中でフランスの神学校に通う日本人の学生が、「汎神論的だ」、「異端的だ」と言って批判される言葉なのですけれどね・・・。

上にあげた最後の言葉にあるような宗教観については、こちらの本 をご参照ください。


                 ◇


一般的にどの宗教であれ、謙虚さを伴った宗教感情というのは良いものだなぁ、と私は思います。
それと、偽善に加担しない賢明さを具えた善意。


                 ◇


今日の音楽は、"God Rest Ye Merry, Gentlemen" です。




【追記】
この後、『深い河』の上の登場人物が、マハートマ・ガンジーの語録集の中から繰り返し読むという言葉も出てきました。

「私はヒンズー教徒として本能的にすべての宗教が多かれ少なかれ真実であると思う。すべての宗教は同じ神から発している。しかしどの宗教も不完全である。なぜならそれらは不完全な人間によって我々に伝えられてきたからだ」

「さまざまな宗教があるが、それらはみな同一の地点に集り通ずる様々な道である。同じ目的地に到達する限り、我々がそれぞれ異なった道をたどろうとかまわないではないか」



別の登場人物のこんなセリフも。

「私が考えたのは・・・仏教のいう善悪不二でして、人間のやる所業には絶対に正しいと言えることはない。逆にどんな悪行にも救いの種がひそんでいる。何ごとも善と悪とが背中あわせになっていて、それを刀で割ったように分けてはならぬ。分別してはならぬ。」



重いエピソードがいろいろ出てきて、随分泣きながら読みました。
今年は、たまたまクリスマスに、この小説を読めた事に、感謝です。


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