ザ・プリンス箱根のロビー / マン・レイ

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前にもこちらのブログでご紹介したことがありますが、ザ・プリンス箱根は、日本の戦後モダニズムを代表する建築家、村野藤吾が建てた本格的なリゾート・ホテルです。

家具、調度、カーペット等、すべてがトータルにデザインされており、総合芸術としての建築デザインの魅力を味わうことができます。
とりわけこのロビーは、それが実感できる場所になっていると思います。
椅子はデザインが洗練されているだけでなく、機能的にも優れています。


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飾られている絵も素敵で、美術館にいるような気分になります。

いつも自動ピアノが演奏をしていて、それが下手ではあるのですが、それでも絵があって、クラシック音楽のある空間に、静かにゆっくりしていられる贅沢というものを味わうことができます。


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シュルレアリスムの絵が多く飾られており、改めてその魅力に惹きつけられました。

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夫も私も、夜の静かなロビーが気に入っており、つい何枚も写真を撮ってしまいます。

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あ、これはパイプではありませんw
ロビーは禁煙ですからね。
これは、「オブジェ」です。


余談ですが、マグリットの作品にも、「これはパイプではない」と書かれているパイプの絵(『イメージの裏切り』1928 - 29 年)があったのを思い出しました。
あれは油絵ですからね。
パイプではなく、キャンバスなのでした。


脱線ついでに言うと、前に、「見えるようにするものが、見えなくするものだ」というのが、マグリットの一つのテーマになっているという指摘をしましたが、改めて、あの絵もその一つだったんだなぁ、と思います。
イメージが与えられることによって本体(正体)が見えなくなることがある、という教訓です。
私たちの身近なところでは、マスメディアがしばしばやっている事だと言えば、分かり易いかもしれませんねw


                 ◇


今日は、マン・レイの写真集を付けておきます。
こういうのを見ると、写真を撮るのがちょっと嫌になるくらい、素晴らしいです・・。

私も全員分かるわけではありませんが、最初マン・レイ自身、それからアンドレ・ブルトン、マルセル・デュシャン、ピカビア、モンパルナスのキキ、イヴ・タンギー、ジャン・コクトー、ミロ、ピカソ、ダリ、ポール・エリュアール、カトリーヌ・ドヌーヴ、ヘミングウェイ、ルイス・ブニュエル、ココ・シャネル、ストラヴィンスキー、ジャコメッティ、ジュリエット・グレコ、ヘンリー・ミラー、マックス・エルンストなどが写っています。

皆さん、他にもご存知ではないでしょうか。
編集の仕方も凝っています。


最初の音楽は、ハンガリーの現代音楽の作曲家 リゲティ・ジェルジュ・シャーンドル (Ligeti György Sándor) の "Musica Ricercata (ムジカ・リチェルカータ) II: Mesto, Rigido e Cerimonale" という曲らしいです。
初めて聴きましたが、これも良いですねぇ。
後半は、何の音楽なのでしょう?





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8 Comments

Violetta  

Arianeさまこんばんは^^
ザ・プリンス箱根のホテルの記事を拝見させて頂くのはこれで3度目くらいでしょうか?
建物の様子は行ってみないと解りませんが、デザインに拘りを感じますね〜。
絵画が飾ってあったりクラシックが流れているって良いですね〜。
私も機会があれば宿泊してみたいです。
こちらの動画拝見させて頂きました。
マン・レイの写真集、惹かれますね。
そしてやっぱり,女性のヌードは美しいですね。
とてもエロチックですが、私,女性のヌード好きです。
世の中で1番綺麗なのはやはり,女性なのかな?って思ったリです^^

音楽はとても近代的ですね。近代音楽はとても不思議な感じがしますから。。。
近代ですよね?違ってます?笑

2015/11/08 (Sun) 22:57 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: Violetta さま

Violetta さま、こんにちは^^
コメントありがとうございます。

前からのブロ友さんは、箱根プリンスの写真を、何度ご覧頂いているか、分かりませんよねぇ。
毎回コメントくださって、ありがとうございます。
次に箱根に行く時も、泊まるのは絶対にプリンスにします・・笑
そして、次に遊びで旅行に行くのも、行き先は箱根でしょうね・・笑
そこらへんが、私も主人も、夫婦そろって同じなんです・・笑
特に、このロビーの近代美術館っぽい雰囲気が好きですねぇ。

マン・レイの写真集もご覧くださって、ありがとうございます^^
写真としては、すべての試みがしつくされている感じがします・・。
女性のヌードは、美しいですよね。
欧米の女の人はどうだか知りませんが、日本人の女性で、男性のヌードに興味のある人なんて、いないか、いても例外的なんじゃないかと思いますね。
男性の筋肉とかも、私は若い頃から、どうでも良かったですね~。

音楽は、後半は私も分かりませんが、最初の曲はリゲティで、2006年まで生きていた人みたいだから、随分現代的ですね。
この曲は気に入りました^^

2015/11/08 (Sun) 23:58 | EDIT | REPLY |   

☆バーソ☆  

軽井沢プリンスは2回ほど安い部屋に泊まったことがありますが、写真を見ると箱根プリンスは私には敷居が高そうです。

>イメージが与えられることによって本体(正体)が見えなくなることがある
なるほど。そういうことってありますね。というか、この世では、そういうことのほうが多そうです。
人は、学校や親や識者らや世間から教えられてきたことを、気づかずして自分の常識なり信念としていますので。
地域や時代や育った環境などが違うと正邪の規準も違ってくることを、人がもっと意識すると思想ゆえの争いはなくなってくるのでしょう。
大手のマスコミの報道はつい正義で中庸の思想だろうと思いがちなので、要注意ですね。

マグリットは、デルヴォーとかなり違うし、印象派とはまるで違う、いわば知性構図派の画家なんですね。発想がすごいと思います。

動画。登場人物の名、よくこんなに分かりますね。私は数人しかわからなかったですよ。みんな目がしっかりしてますね。

4分4秒のヴァイオリンのようなヌード「Ingre's Violin」は、最近といっても1年ぐらい前だったかに、写真展ではなく、どこかの美術館で観たことがあります。横浜美術館だったかもしれません。
キキの「白人女と黒人女」も一緒に会場にあったような気がしますが、4分29秒のとは違う構図で、キキの顔と黒い面が横に並んでいたような気がします。

2015/11/09 (Mon) 13:28 | EDIT | REPLY |   

日のこ  

こんにちは

Arianeさん、ため息の出るくらい大人の空間、を堪能なさってきたのですね。
箱根プリンスはこんなに優雅だったのですね。
座り心地のよさそうな椅子に目が釘付けです。この椅子があって壁の絵があって・・トータルして味わえる場所なのですね。
こういうPhotoを見せてもらうとこのホテルの宿泊客もその風景に沿う人々なのだろうな、と想像しました。Arianeさんご夫妻にぴったりだな〜と勝手に想像させていただきました。

そうして音楽とマン・レイの写真集ですが私のほとんど知らない世界です。
隠しドアを少しだけ開けてかいま見た別世界のような感覚になりました。
私の知らない世界です。数枚ではなくたくさんを観ていくと不思議な気分になりました。

2015/11/09 (Mon) 15:29 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: ☆バーソ☆さん

バーソさん、こんにちは^^
コメントありがとうございます。

あんなに豪華なオーディオ・ルームをお持ちのバーソさんが、敷居が高そうだなんて、またまた~。
まあ、ウチとしましても、ホテルには幸い、いろんなプランがありますからね~(笑)

私たちがものを見るというのは、どうしても教育や文化の中で身に付けてきたフィルターを通して見るということですし、そもそも概念抜きに、ものを見るということはできませんよね。
その点を踏まえておかないと、自分に見えているとおりのものが、客観的な事実だと勘違いしてしまうと思います。
まして、意図的にイメージ付けやレッテル貼りが行われているものを、そのとおりに受け取るのは危険ですね・・。
わざわざレッテルが貼られている場合、内容が正反対であることすらあると思います。
マスコミには、せめて公正中立を装わないでもらいたいなぁ、と思います。

マグリットは、画家として珍しいほど「思考」を行った人なんじゃないか、という気がします。
普通、画家には、見えている対象が全てなのではないかと思いますが、マグリットは講演の中で、私たちがものを見るというのはどういう事なのかを語っていて、その視点に驚かされました。

マン・レイの写真の被写体になっている人物ですが、私もこちらの YouTube に説明があったのを参照しました。
一般的にあまり有名でない人は省いたり、私が気付いた別の人を付け足したりしています。

そういえば、あの写真は「アングルのヴァイオリン」という表題が付いていましたね。
アングルという画家はヴァイオリン奏者でもあって、フランス語で「アングルのバイオリン」というのは、<本格的な趣味>を意味するようですねぇ。
キキの「白人女と黒人女」は、今まで知りませんでした。

2015/11/09 (Mon) 22:52 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: 日のこさん

日のこさん、こんにちは^^
コメントありがとうございます。

箱根プリンスは、戦後モダン的な感じが、とても気に入っています。
お庭が芦ノ湖に面しているのも、いいです^^
ロビーの椅子、デザインが可愛いだけじゃなく、座面が広くて、とても座り易いんですよ。
何かとよく計算されていると思います。
宿泊客はこのところ外国から多くて、大宴会をやっている雰囲気が、ちょっとですね・・^^;

マン・レイの写真集も、ご覧くださって、ありがとうございます。
「隠しドアを少しだけ開けてかいま見た別世界」だなんて、日のこさんは面白い表現をされますねぇ。
そのように伺うと、かえって新鮮な気がしました。
私は、美術に関しては、子供の頃最初に興味をもったのが抽象画で、わりと現代的なものの方が、感覚には合うんです。
印象派は、しばらく良さが分からなくて、自分で点描画を描いてみて、ちょっと分かってきました。
でも、音楽に関しては、昔の曲ばかり聴いていまして、現代音楽はおよそ聴き慣れておらず、こちらの YouTube の音楽は、私も知らない世界でした。
編集の仕方が良くて、音楽が映像と合っていることもあって、この曲は気に入りました。

2015/11/09 (Mon) 22:53 | EDIT | REPLY |   

気まぐれpapa  

リゾートの象徴と気品

おはようございます。
箱根プリンスと言えばやはりこのロビーでしょうか。
それと富士山が見える部屋の円形
子供たちが小さいときはコテージを使っていました。
ホテルのお客様に迷惑ががからなく家族で楽しく過ごせるからですね
食事は電動車で迎えに来ていただき、子供たちと一緒に食事ができるレストランで楽しんでいました。
家族で使うのはお正月の数日が我が家の恒例行事だったのですが、仕事の都合で関東離れても、時々
でしたが関東に帰ってきたときに利用していました。
いつも変わらない落ち着いたロビーでゆっくり本を読める楽しみがありました。

関東に帰ってからは宿泊は年に数度ですが、家族の思い出がいっぱい詰まっているホテルとロビーです。
箱根、芦ノ湖に撮影に出かけたときには、やまぼうしでコーヒーを今でもいただいていますが、数年前に
改装したので昔の面影はなくなってしまいました。サービスは昔と変わらず心地よいですね。

老舗のホテルのサービスは、箱根プリンスに限らず都心のホテルも同じですね。
観光地を楽しむ一つにホテルも含まれているかとも思っています。
(少し顧客も変わってきていますが・笑)

ロビーの調度品は吟味しているのでしょうが、ワンポイントの良さがトータルに反映しているのもこのロビーですね。

※ホテルの呼び名も変わり、温泉施設もできて随分庶民的になったのには少し驚きますが。

2015/11/12 (Thu) 08:41 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: 気まぐれpapa さん

気まぐれpapa さん、こんにちは^^
コメントありがとうございます。

同じ場所を同じように気に入り、同じように楽しんでいらっしゃる方がいらして、嬉しくなってしまいます。
恒例行事、家族の思い出・・・和やかで楽しげなご様子が目に浮かぶようですし、そうした思い出を大切にされている気まぐれpapa さんの温かいお人柄に触れされて頂けたような気が致します。
夫や私も、思い出の場所に度々出掛け、お気に入りの景色を慈しむように味わうのが好きです。
我が家では、箱根旅行は、春と秋の恒例行事になっています。

こちらのホテルのロビーで静かに読書・・・いいですねぇ。
私もそうした旅の楽しみ方が好きです。
コテージも大分前に一度利用したことがありました。
確かに小さなお子さんがいらっしゃる時は、周りに気兼ねしないで、家族水入らずで楽しめて良いですね。
私たちは、レストランは大体いつもル・トリアノンにしています。
やまぼうしは、よく帰り間際に入っていましたら、イメージが寂しい気分と直結してしまうようになってしまいまして、ちょっとパターンを変えようかなぁ、と思っているところです。

顧客も少し変わってきたり、ホテルの名前も変わったり・・という変化は、ありますねぇ。
今の名称は、ちょっと俗っぽいですね。
私は結婚してこちらに越してきてから、夫と行くようになりましたが、夫は30年前から来ているようです。
前は温泉が大分違っていたようですね。
夫は若い頃は富士屋ホテルもよく利用していたそうですが、結局、ロケーションやサービスの違いから、箱根プリンスを気に入るようになったようです。

2015/11/12 (Thu) 20:09 | EDIT | REPLY |   

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