薔薇 / Indila (インディラ) “ Dernière Danse” (最後のダンス)

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真夏に薔薇を咲かせると、秋にあまり咲かなくなってしまうから、摘蕾した方が良いのだと思いますが、つい咲かせてしまいます。


                 ◇


前回の音楽も、Indila (インディラ)でしたが、今日も彼女の歌で、“ Dernière Danse” (最後のダンス)です。

Indila (本名 Adila Sedraïa)はパリ生まれですが、インド、アルジェリア、カンボジア、エジプトという起源を持つ人です。
“Dernière Danse” は彼女のファースト・ソロ・シングルで、2013 年にリリースされていますが、オフィシャルクリップを見たら、再生回数が2億回を超えていて、その人気に驚きました。


下の YouTube はフランス語の歌詞の付いたものですが、詩が流れていくようで、これがまた素敵なのです。
文字の流れる画像を見ながら、彼女の節回しのどこか中東っぽい響きに耳を傾けていると、何やら物狂おしい気持ちになりそうです。
リフレインの部分だけでも訳しますと、次のような詩です。

私は空をかき混ぜる、日を、夜を
私は踊る、風と一緒に、雨と一緒に
少しの愛と一滴の蜜
そして私は、踊る、踊る、踊る、踊る・・・

喧噪のなか、私は走り、そして怖れる
私の番?
苦痛がやってくる・・・
パリの真中で、私は自分を投げやる
そして私は、飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ、飛ぶ・・・






                 ◇


今日は、高校時代に一番親しくしていた友人の命日です。
随分、早くに逝ってしまいました。


昨年、彼女のお通夜に出た時、たまたま私の横に座った方が、同じ高校出身の女性でした。

友人から「もう一人、同じ高校で親しい人がいた」と聞いていましたが、私はその方と一度も同じクラスになったことがなかったので、隣に座っていても、お名前を伺うまで分かりませんでした。

あまりに不思議な偶然で、何だか、彼女が私たち二人を案内してくれたような気がしたんですよね・・。



その瞬間、私は彼女の幻想を見たような思いになりました。
ちょうど一瞬、夢を見るような感じで・・。

その夢(?)の中で、彼女はいつもと全く変わらない笑顔でやってきて、
「まあ、まあ、まあ! お二人とも、よく来てくださって! 嬉しぃわ~」
と、ちょっとはしゃぎ気味に言ったかと思ったら、
笑顔が崩れる間もなく、泣き出しました。


彼女の一生は、苦労の多いものだったと思います。
一人っ子だった彼女は、高校時代にお父さんを亡くし、助けてくれる親戚もいない中、統合失調症になったお母さんを一人で抱え、仕事で苦労をし、結婚生活でも苦い思いをし、最後は体も壊しました。

そうした中、いつも明るい態度で、友人たちに気を遣っていた彼女を、私はどれだけ尊敬していたか分かりません。
亡くなる直前には、古いお家を売却し、お母さんのために老人ホームも見つけてあげていました。


彼女のことを思うと、私は今でも胸が潰れます。


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14 Comments

日のこ  

こんばんは

切ないですね。
時を隔てて会った人、不思議。彼女が生きていた証。
駆け抜けていったお友達のお人柄が浮かんでくるお話し、歌と共に私の記憶にも残ると思います。
人の一生は儚いのですね。
時間てなんなのでしょう、長さの線だけでなく圧倒的な質量で隙間なく埋められていく、迫ってくるように感じる時もあればその存在さえ感じない時もあります。
見えないものですが命の長さとして考えると不条理だなと思えることは多々あります。なんでだろうって。
Arianeさんがみられた夢?幻?の記憶も不思議ですがとても分かる気がします。

2015/08/18 (Tue) 01:33 | EDIT | REPLY |   

はるま  

こんにちは~

大切な友人との別れは辛いものですね。
通夜での出来事は、
きっと彼女が導いたこと。
彼女のことを忘れないことが何よりの供養だと思います。
たまには、通夜の席で出会った彼女と、
亡くなった彼女の思い出話を交わすのもいいですね。
きっと亡くなった彼女も喜ぶことでしょう。

2015/08/18 (Tue) 12:27 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: 日のこさん

日のこさん、こんにちは^^
友人の思い出を共有して下さり、お心の籠ったコメントを頂きまして、ありがとうございます。

彼女は苦労の多い人生で、そうすると、心の内を話せる相手が少ないようでした。
私は、そういう話をしてくれる事自体は全く構わなくて、むしろ進んで聴いていたのですが、彼女の死に直面する事だけは嫌で、無意識に避けていました。
今日、こうして気持ちを寄せて頂いて、初めてはっきり気が付きました。
彼女が亡くなっていくという現実に、心を添わせてあげられなかったなぁ、と思うと、彼女に申し訳なくて、それが今でも辛いです。

彼女の幻想は、きっと私の中で起こったものだと思います。
泣いているのは彼女ではなく、私なのでしょうね。

人ひとりの人生は、やはり重いですね。

2015/08/18 (Tue) 13:10 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: はるまさん

はるまさん、こんにちは^^
お優しいコメント、ありがとうございます。

お通夜の席でのことは、本当に不思議でした。
たくさんの葬列者の中、お互い友人からよく名前を聞いていた同窓生と、偶然隣り合わせて・・。
その方とは、友人の事で共有できる思い出がたくさんありました。
そうですね、連絡を取ってみると良いかもしれませんね。

これからも彼女の事を忘れないで、彼女が私に望んでいたことをしていこう、と思います。

2015/08/18 (Tue) 13:15 | EDIT | REPLY |   

mikitaka08  

こんばんは

 当地の気温は今日20度を超えませんでした。現在室温22度、もう秋です。
 お通夜のエピソード、お友達のこと、初めて聴く、“ Dernière Danse”が心 に沁みてきます。自分とは違う世界のことで、共有できるものはひとつもない のに、大変失礼な言い方ですが、胸打たれます。その状況が見えるようです。 スイマセン、伝わらないコメントで。

2015/08/19 (Wed) 00:53 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: mikitaka08 さん

mikitaka08 さん、こんにちは^^
いつもコメントありがとうございます。

えー!そちらは、もう秋なんですか?
羨ましいです。
こちらも一時、猛暑が収まっていましたが、また暑さがぶり返して来るそうです。

友人のこと、お気持ちを寄せて頂けて、嬉しいです。
大学を出た後は、私も彼女とは互いに全く違う道に進みましたが、いつも励まし合う仲でした。

Indila は、フランスの方ではすごく売れているみたいですが、日本では一般的に、フランス語の歌はあまり聴かれていないかもしれませんね。
私は、基本的に洋楽で、ちょっと中東っぽい響きのある音楽に魅力を感じます。

2015/08/19 (Wed) 09:29 | EDIT | REPLY |   

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2015/08/19 (Wed) 12:43 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: 鍵コメさん

鍵コメさん、ご丁寧にどうもありがとうございます。
お言葉、心に沁みましたし、慰められました。
そして、その気持ちが亡くなった友人にも伝わるんじゃないか、なんて思うと、それが嬉しいです。

鍵コメさんも、似たような経験をなさっているのですね。
でも、きっと鍵コメさんの方が、ずっとお辛い経験をご立派に乗り越えていらしているのだろうと思います。

そうなんですよね・・彼女はあの世で、大好きだったお父さんのところに行っていると思います。
命日だったので、あの時の気持ちが戻ってきてしまいました。
でも、残された者が泣くと、亡くなった方も泣く、だから、元気に生きていくことが一番の供養だと、私も思います。
鍵コメさんが大切にされていた方も、きっとそうです。

去年から今年にかけて、好きだった知人や友人、恩師など、4人も亡くしてしまいました。
4人が揃って、私に期待していた事があったなぁ・・・それをしていくのが、私の人生なんだろう、という気もしてきた、この頃です。

2015/08/19 (Wed) 15:06 | EDIT | REPLY |   

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2015/08/19 (Wed) 20:16 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: 鍵コメさん

鍵コメさん、どうもありがとうございます。
こうしてお話しさせて頂けて、嬉しいです。

昨年は、何だったのかなぁ、と思うほど、身近で亡くなった方が多かったのです。
年齢的に言うと、周りのお友だちが亡くなり出すのは、普通、うちの親くらいの年になってからかなぁ、と思うのですが・・。
年を取っていくと、親しいお友だちも亡くなっていくし、自分自身も体力や気力が衰えてきて、何かと失うものが増えてきますよね。
そういう中で、元気に過ごしていらっしゃるご年配の方々は、尊敬すべきだと思うようになりました。

前は、「亡くなった人は、残された人たちの中で生き続ける」というような言葉を聞くと、それは単に「思い出として生き続けているということだろう」と思いましたが、今は、ちょっと違う感覚です。
単に過去の思い出ではなく、これからの事をする原動力になっているような・・。

私が優しいと言えるのかどうか・・私は至らない人間なんですよ・・苦笑

音楽、お気に召して頂けて嬉しいです!
プロフィール写真もお褒めくださって、ありがとうございます^^

2015/08/20 (Thu) 01:06 | EDIT | REPLY |   

korva  

Arianeさん、こんにちは^^

親しい友達に先立たれるのは、お辛く寂しいことだと思います。
立派な人間性をお持ちの方だったのですね。

私も、ある同級生が、亡くなる少し前に、
特に親しかったわけでもないのですが、
どういうわけか、漫画の「あしたのジョー」の全巻を、
私にくれたことがありました。
何か予期するのもがあったのでしょうか・・・
彼は、坂道を自転車で猛スピードで下る遊びをしていて、
カーブを曲がりきれずに、
数メートル下の田んぼに転落して亡くなりました。
彼が亡くなってから少し後に、
二階の私の部屋の窓から、彼が覗いていて、
「ああ、あの世に行く前に会いに来てくれたんだ」
と思いました。
彼のことは、今でもよく思い出します。

2015/08/20 (Thu) 09:33 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: korva さん

Korva さん、こんにちは^^
いつもコメントありがとうございます。

私なんかと違って、その友人は、人生に多くの楽しみがあることなど知りもせず、考えてもみず、欲しもしなければ、恨みもせず、次々とやってくる困難と必死になって戦いながら、自分の事は何一つせず、ひたすらお母さんや家族たちの責任を全うするだけの人生を、早々と終えてしまいました。
私は自分がもう少し、彼女の人生に喜びや楽しみを添える事ができなかったかと思うと、それが悲しいですねぇ・・。

亡くなる前に、ご本人が予感するということは、あるかもしれませんね。
そう言えば、一緒に暮らしていた祖父母が二人とも、亡くなる前はやたらと感謝の気持ちを口にしていました。
まあ、病気や老衰だと、自分で自覚があるものなのでしょうけれど・・。
亡くなった人が、直後に挨拶に来たという話も、たまに聞きますね。

Korva さんは、お子さんの頃から霊感がおありだったのですね。
Korva さんとは、すぐにこういうお話になってしまいますが(笑)、私はちょっと霊媒体質っぽいところがあって、お葬式や法事などに行くと、その方がどういう気持ちで亡くなられたか伝わってくることがあり、それが想像してもみなかった意外な事だったりして、驚くこともありました。

2015/08/20 (Thu) 12:29 | EDIT | REPLY |   

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2015/08/24 (Mon) 21:55 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: 鍵コメさん

鍵コメさん、こんにちは^^
ご丁寧なご連絡を頂まして、恐縮です。
ありがとうございます。

以前より、ご病身だと伺っていましたので、この暑さで、ご体調を崩されていなければ、と心配しておりました。
少し安心致しました。
パソコンもブログも、離れる時間が大事だと思います。
気力が戻るまで、ゆっくりされるのが良いですね。

このまま涼しくなると、助かりますね。
お身体、どうぞお大事になさってください^^

2015/08/24 (Mon) 22:53 | EDIT | REPLY |   

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