横浜公園チューリップ / スウェーリンク "Toccata and Psalm XXIII"

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毎年4月は、横浜公園のチューリップが見事です。

先週うちのチューリップの写真をブログに載せてから、横浜公園のチューリップの事を思い出しまして、慌てて見に行きましたが、もうかなり萎れてしまっていました。
それでも、少しは写真が撮れました。



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チューリップというと、17世紀のオランダでチューリップブームがあったことを思い起こします。

チューリップがトルコからヨーロッパに伝わったのは16世紀のことらしいですが、オランダでは17世紀に入り、珍しいチューリップの球根に高値が付き、投機の対象となるようになって、「チューリップ・バブル」と呼ばれる現象と、その後の価格の暴落という経済混乱が起こりました。

下はブームの頃の、「センペル・アウグストゥス(無窮の皇帝、Semper Augustus)」という高級品種だそうです。
こうした縞模様のチューリップが人気だったみたいです。


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下は、17世紀のオランダの画家、ヤン・ダヴィス・デ・ヘーム(Jan Davidsz de Heem 又は Jan Davidszoon de Heem, 1606 -1864)の『花瓶の花』(エルミタージュ美術館所蔵)です。
縞模様のチューリップも描かれています。
この頃の静物画を見ると、しばしば見つかるかもしれませんね。


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この縞模様はブレーキングとよばれる突然変異だそうですが、20世紀になって、これはウイルスに感染した球根がモザイク病に罹患したというものだったという事が分かったそうです。

今ある縞模様のチューリップは、もちろん、病気ではないようです。
どうやって出来たのでしょうね?



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オランダのチューリップ・バブルが舞台背景となっている『黒いチューリップ』というアレクサンドル・デュマ・ペールの小説がありました。
当時は、黒いチューリップを咲かせるのは、大変な事だったのでしょうね。
この小説は、私は中学1年生の頃に読んで、もう筋は忘れてしまいましたが、それ以来、黒いチューリップというと、何やら貴重なお花を見る思いがします。

今は、多様な種類の美しいチューリップがたくさんありますが、多くの人たちのいろんな想いや、いろんな苦労があったんだろうなぁ。。


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今日は、16~17世紀のオランダの音楽家ということで、ヤン・ピーテルスゾーン・スウェーリンク(Jan Pieterszoon Sweelinck, 1562 - 1621年アムステルダム)の音楽を付けておきます。
「トッカータと聖歌23番(Toccata and Psalm XXIII)」 です。





こちらの YouTube は、鏡の中に演奏している手が写っている映像が、ちょっと面白いと思いました。
鍵盤が小さく見えると思いますが、実際チェンバロの鍵盤は、一般的にピアノより小さいもののようです。

前にフランスにいた時、一時部屋を借りていたお家の大家さんがチェンバロ奏者で、お家にチェンバロがあったのです。
私はチェンバロには憧れていましたから、それは喜んで弾かせて頂いていました~。
ピアノより鍵盤が狭くて、ピアノと同じ感覚で弾こうとすると、うまく弾けませんでした。



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13 Comments

コウコ  

Arianeさんが撮られた、横浜公園のチューリュプたちは素敵ですね。
お写真の主役の一輪が凛として、脇役の暈けがソフトに包んでいます。
お花の黒といえば黒ユリ、黒バラ、黒のクリスマスローズなどが浮かび
ますが、黒のチューリップは想像しただけでも魅力的ですね。
お写真の濃いえんじのチューリップですが、こちらも黒の範疇でしょうか。
金色の蕊にハッとしました。

チューリップのモザイク病は絵画で見たことがありました。
園芸の本で知ったのですが、当時は珍しい品種で珍重され好んで描かれた
ようですね。

チェンバロの音色は私も好きです。鍵盤が狭いとは知りませんでした。
むかしエレクトーンを弾いた時、タッチがピアノと違うので面食らい
ましたが鍵盤でもいろいろですね。

前回の1940~50年代のフッションには懐かしい思いがいたします。
多くの国際女優が、当時の映画で素敵なファッションを披露しました。
ウエストが細くてスカートを広げたファッションの流行は、後になって
日本でもありましたね。


2015/04/23 (Thu) 15:36 | EDIT | REPLY |   

はるま  

こんにちは~

横浜公園、いろいろな品種のチューリップが咲いてるんですね。
とても綺麗です~

最近は本当に品種が多くて、
この写真の中にも、
始めて見るようなチューリップが幾つかあるけど、
黒いチューリップは、
ちょっとスペシャル感があって、
ゴージャスな感じですね(^^)

2015/04/23 (Thu) 17:02 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: コウコさん

コウコさん、こんにちは^^
いつもコメントありがとうございます。

いわゆる「黒いチューリップ」というと、これかなぁと思います。
多少の色合いの違いがあったり、写真の写り方もあるかもしれませんが、お花の「黒」は一般的に、黒っぽい赤かもしれませんね。
黒は高級感があって、素敵ですよね。
黒バラって、そういえばあまり知らないなぁと思い、今ネットで画像を探して見てみましたら、トルコの方には夏の間、本当に漆黒に咲くバラがあるみたいですね!
土の影響があるのだとか。
でも、春や秋はやっぱり赤っぽくなるようです。

チューリップのモザイク病は、怖い病気だそうで、これに罹ると、やっぱり長持ちしないようですね。
17世紀頃の静物画を見ると、よく花瓶に生けたお花の絵などがありますが、縞模様のチューリップが描かれていたりしますね。
後からの追加になってしまいますが、上の本文に画像を付け足しておこうかと思います。

チェンバロは、コウコさんもお好きですか!
私はバッハが好きだったので、やっぱりチェンバロで弾いてみたかったです。
チェンバロの鍵盤は、奥行きは一般的にピアノより小さいですが、横幅についてはピアノに近いものもあるようで、フランスのチェンバロは狭いようです。
エレクトーンも、ピアノとはかなりタッチが違って、同じようには弾けないでしょうね。

前回の動画もご覧くださって、ありがとうございます。
40~50年代は、ウエストを絞っていましたよね~。
母がそうした服を結構持っていたはずなのですが、残念なことに、いつの間にかなくなってしまっていました。

2015/04/24 (Fri) 10:35 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: はるまさん

はるまさん、こんにちは^^
いつもコメントありがとうございます。

私も、数年前に横浜公園のチューリップを見に行くようになって、こんな多様なチューリップがあるということを、初めて知りました。
黒いチューリップは、わりと沢山植えられていました。
黒いお花が別の色のお花と混じると、シックな感じになって、お庭全体に深みや高級感が出ますね。

今年は見に行ったのが遅かったので、半分以上は終わってしまっていて、少し残念でした。
お花の写真を撮っていると、桜が咲く頃から、追われる感じになりますね。(笑)

2015/04/24 (Fri) 10:44 | EDIT | REPLY |   

Violetta  

Arianeさまこんばんは^^
横浜公園のチューリップ見事ですね〜。
チューリップもバラの様に歴史があって,今は色々と改良されているのですね〜。
絞りのチューリップは初め病気での突然変異だったんですね〜。
それがヒントとなって品種改良に励まれたんでしょうね^^
チューリップは花持ちが悪いのかと思っていましたがそうではなくて、とても花持ちが良いそうですね〜。
長く楽しめるので観賞価値が高いそうです。(チューリップを沢山育てているお友達から聞きました。^^)
黒いチューリップや、絞りのチューリップ私もまた機会があれば育ててみたいです^^
トッカータと聖歌3番、やはりバロックの時代の曲らしいですね〜。
Ariane さまはフランスにお住まいだった時に,チェンバロ奏者が大家さんだったんですね〜。
チェンバロが触れるなんて,貴重な体験ですね〜。それにしてもチェンバロの鍵盤は狭いのですね〜。
初めて知りました^^
それは感覚が狂いますね^^

2015/04/24 (Fri) 20:49 | EDIT | REPLY |   

-  

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2015/04/24 (Fri) 22:08 | EDIT | REPLY |   

-  

管理人のみ閲覧できます

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2015/04/24 (Fri) 22:13 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: Violetta さま

Violetta さま、こんにちは^^
いつもコメントありがとうございます。

そういえば、今は「縞模様」と言わず、「絞り」って言いますね(笑)
絞りのチューリップが、病気による突然変異から始まっていたとは、私も最近まで知りませんでした。
けっこう怖いウイルスだそうですね。
品種改良って、始めたら面白そうですね。

チューリップが花持ちが良いということ、私も今年の冬に江ノ島のチューリップを見に行って知りました。
1月から2月半ばになっても、ずっと綺麗に咲いていたんですよね~。
でも、うちの原種チューリップは、もうほぼ終わってしまいました。

音楽、いつもお聴きくださってありがとうございます。
私の大家さんの所のチェンバロは、歴史的なものではありませんでしたが、特注で作ったものだったようです。
装飾も綺麗でした。
普段ピアノでしか弾けないバッハを、チェンバロで弾けたのは嬉しかったです♪
でも鍵盤の幅の違いを別にしても、やっぱり難しいですね。
大家さんの演奏を聴くと、間の取り方などが絶妙で、やっぱりプロだなぁと思いました。

2015/04/25 (Sat) 11:03 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: 鍵コメさま

鍵コメさま、こんにちは^^
ご丁寧なコメントをありがとうございます。

後ほど、メールしますね~^^

2015/04/25 (Sat) 11:14 | EDIT | REPLY |   

yuccalina  

Arianeさん、こんにちは。
見事なバラですね。縞模様のチューリップがそんなに昔からあったとは驚きました。
ハンガリーやトランシルヴァニアの民族衣装にはチューリップの刺繍や柄が多くて、オスマントルコの影響と言われていますが、やはりチューリップが造形的に美しく、人々の心を惹き付けたからかもしれませんね。

2015/04/25 (Sat) 11:51 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: yuccalina さん

yuccalina さん、こんにちは^^
いつもコメントありがとうございます。

横浜公園のチューリップは、満開の頃に見に行くと、もっと華やかなんです。人もすごいですけれど。
どうもこのところ、次々と咲いて終わっていくお花を、見に行ったり、写真を撮ったり、ブログにアップしたりするのが、常に遅めになりがちです^^;

チューリップは、ハンガリーやトランシルヴァニアでも人気だったのですね!
東欧で好まれていたのは、どんなチューリップだったのでしょうね。
チューリップは開きかけたお花や葉っぱの形が造形的で、いかにもデザインになりそうですね。

2015/04/25 (Sat) 13:21 | EDIT | REPLY |   

mikitaka08  

こんばんは

 私にとって「黒いチューリップ」はアラン・ドロンの映画です。

 アラン・ドロンの「黒いチューリップ」を知っている方はまちがいなく60歳以上の方です。

 中学時代に見たのか、高校に見たのかは定かでないのですが、映画のタイトルであることはしっかり覚えています。

 黄色と赤位しかない我が家のチューリップと違ってここのチューリップの種類が多いことに驚きます。

 その写真も素敵ですが、チェンバロの音色もいいですね。
 オランダの音楽家の作品だそうですが、初めて聴きました。チェンバロはバッハしか知らなかったものですから。

 ありがとうございます。

2015/04/25 (Sat) 22:44 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: mikitaka08 さん

mikitaka08 さん、こんにちは^^
いつもコメントありがとうございます。

「黒いチューリップ」という映画があったんですね。
観たことはないと思いますが、そういえば、タイトルだけ聞いたことがあったような気がしてきました。
実は、アラン・ドロンは、好きな俳優さんです。
と言っても、映画を観る習慣自体、あまりなかったので、そんなに観ていないのですけれど・・。
好きな俳優を男女一人ずつ挙げろと言われたら、アラン・ドロンとブリジッド・バルドーなんです^^
でも、この二人の組み合わせは似合わないと思いますね。
共演している映画があるようですが(それも、観てはいませんが)、この二人が一緒にいる写真を見ると、お友だちにしかならない二人に見えるのです。
そんなことは、ないのでしょうかね・・。笑

いつも、音楽をお聴きくださって、ありがとうございます。
スウェーリンクは、一般的に、あまり聴かれていない音楽家ですよね。
実は私も、ろくに聴いてはいません。^^;
ルネサンス音楽の末期からバロック音楽の初期の時代にかけての人で、バロック音楽と言っても、どこか中世っぽい雰囲気があるんじゃないかと思います。
バロック音楽が好きなので、今まで聴いていなかった作曲家を、少しずつ聴いていっています^^

2015/04/26 (Sun) 13:07 | EDIT | REPLY |   

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