06
2011

帰って来たセミのブローチ

CATEGORY不思議な話
蝉のブローチ



先日頂いたコメントにありました不思議なエピソードで思い出した事があるので、今日はその話を書かせて頂きます。

鎌倉の御成町に take off というお洋服とアンティークのアクセサリーを売っているお店があります。
ありとあらゆるお店の中で、私が一番気に入っているお店です。
また、店長の小松原さんの美的感覚が抜群で、ディスプレイも本当に素敵なのです。

take off 鎌倉御成店

そのお店で以前主人が買った、シルバー製のアンティークの蝉のブローチがあります。
主人はそれがとても気に入り、夏のパナマ帽に着けていました。

ところがある晩、主人は仕事帰りの電車の中で、そのブローチが帽子から落ちて無くなっていることに気がつきました。
主人は自分の気に入った持ち物に強い愛着をもち、非常に大事にする人です。
その日は既に夜遅く、終電がなくなってしまう時間だったので、がっかりしながらも帰宅しましたが、翌朝、始発の電車で探しに行きました。

職場から駅まで2キロある道を隈なく探したそうですが、残念ながら見つかりませんでした。
私もその蝉が好きだったので、あれがなくなってしまったのかと思うと、淋しい気持ちが致しました。

その後、その道は草刈がされてしまい、更にひどい豪雨に見舞われました。
それでもう完全に、ブローチは見つかるわけがないと諦めていました。

ところが、それから2~3週間経った頃の事です。
主人がまた夜遅く、仕事帰りにその道を歩いていますと、ちょうど草刈がされた辺りの所、あまり電灯もない暗がりの中で、ピカー、と光るものがあったと言うのです。
何だろうと思って近寄って行き、拾い上げてみると、なんとあの蝉だったのでした。

嬉しい事に、そうしたわけで、あの蝉はまた主人の帽子に付いています。
まるで、蝉が生きていて、自分で主人の所に帰ってきたかのようです。
人が物を選ぶということはありますが、物も人を選ぶということもあるのではないかと、そんな気がする出来事でした。


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4 Comments

eiko  

持ち主を選ぶ・・・
ああそうかと思いました。
そうかと思った出来事は最近のことです。


私、遠い昔に横浜でイヤリングを落としました。
戻ってきたんですが・・・
そのイヤリング、20年後にまた落としたんです。
どこかわからなくて・・・でも2週間後戻ってきました。
1回目は自分で見つけたんですが、2回目は人に見つけられました。
それはたまたまだと思ってましたが、そのイヤリングは私のところに戻りたかったんですね。
ご主人のパナマ帽、素敵ですね!
お洒落だわ。
とってもお似合いになりそうです。

2011/12/07 (Wed) 02:15 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: eiko さん

二回帰ってくるなんて、すごいですね!
イヤリングって、小さいから、落とすと見つかりにくいですよね。
私はイヤリングを買って初めてした日に落として、それきりになってしまったことがありました。
やっぱり、物との縁もありそうですよね。

主人は、帽子が好きなんです。
あの帽子もお気に入りで、もう10年もかぶっていて、結構ボロボロなんですよ。

2011/12/07 (Wed) 09:15 | EDIT | REPLY |   

タムタム  

このお話は通常では考えられないくらいの確率、
奇跡に近いくらいのことですよね〜

ご主人さまとたいせつにしていたせみとの
目に見えないつながりを感じてなりません。

たいせつにしているモノであればあるほど
人とモノもつながっているのだと思います。

きっとせみが「ここにいるよ〜」って
ご主人さまを呼んだのでしょうね。

せみをたいせつに持っておうちに帰って来た時のお顔、
きっときっとうれしさでいっぱいだったでしょう。

2011/12/11 (Sun) 20:30 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: タムタムさん

一回、充分に探してなかった所だったらしいんですよね。
かなり良くできた銀細工ですから、落ちていれば誰の目にも留まっただろうと思うんです。
夜、ぼわーと光っているものがあって、引き寄せられるようにして行ったら、あの蝉だったというのですから、本当に驚きました。

2011/12/11 (Sun) 21:53 | EDIT | REPLY |   

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