27
2012

結婚

CATEGORY日常
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もうすぐ、結婚して10年になります。
まだ10年というか、もう10年というか・・・。
主人とは喧嘩をしたことがありません。
もちろん主人の人柄ということもありますが、私も主人の気に障るような言動はしたくないと思っています。

もともと主人は独身主義者でしたし、私は私で容易に結婚に踏み切る気にならない性質でした。
それで、かなりの年になってからの結婚でしたので、私たちには子供がいません。
主人は哲学研究者で大学に勤めていますし、私も本来、主人と同業者ですから、敢えて私たちの「子供」と言えば、それは一つの共通の「思想」かもしれません。
結婚して特に最初の数年は、主人とはいつも哲学の話ばかりでした。
お茶を飲んでいても、旅行に出掛けた先でも。
同じ哲学と言っても、主人は政治哲学や生命倫理といった社会的な領域を扱うことが多く、私の専門領域とは随分異なっています。
得意なこと、関心のあることが違うのです。
ところが、ちょうど両端からトンネルを掘り進めて貫通するように、私たちの結論は一致するようになりました。
結婚というのは、単に倍になることではなく、二乗になること、幅に奥行きが出ることだと思いますが、私たちの場合、それが互いに実感できたのは思想的な領域でのことです。
結婚式で、主人の指導教授が私たちのことを「哲学と哲学の結婚」と言って下さったのを思い出します。
本当にそうなれたのは、幸せな事だったと思います。

知人の研究者たちも、同業者同士で結婚している人が結構います。
特殊な仕事ですから、夫婦が理解し合えないと、難しい場合もあります。
実務的な面でも、私たちはいつも互いに相手の仕事に目を通し、相談に乗り合います。
哲学をやめたいと思った時期が長くありましたが、主人と二人の共同作業的な部分もあり、「この人と結婚したということは、自分も哲学から離れるわけにはいかないということだ」と思うようになりました。

主人と一緒のこうした時間が、人生であとどのくらいあるのか知りませんが、日々ありがたく、毎日、一日が過ぎて行くのが惜しまれるような想いさえあります。
限りある人生ですから、大事にしたい、といつも思います。

ちょっと、のろけっぽいのでしょうか?
でも、たぶん子供がいない分、切実な気持ちになるのかもしれません。


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7 Comments

eiko  

ご結婚10周年おめでとうございます!
ひとつの区切りというか節目を迎えられたわけですね。
一度も喧嘩がないなんてすばらしいと思います。
喧嘩するのは仲のよい証拠・・・などと一昔前はよく言われたものですが、個人的には喧嘩しないようにする、ということがどれだけ大変な努力の上に成り立っているか、
ということを今頃ですがわかり始めたので、とても尊敬いたします。
お子さんがいてもいなくても、お互いが必要とし、愛し合っているという認識は常に持っていたいですね。
そしてそのことを上手に言葉と態度で表すのは、結婚生活で最も重要なことだと思います。
もっと声に出して人生の伴侶を褒めてほしいし、そんな人たちがどんどん表に出てきてくれることが、これからの時代必要かなと思います。
これから20年、30年といつまでも仲睦まじく幸せな結婚生活を送られてくださいね!

2012/10/02 (Tue) 10:07 | EDIT | REPLY |   

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2012/10/02 (Tue) 10:13 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: eiko さん

どうもありがとうございます!
そんな風に言って頂けると嬉しいです。
昔は男の人なんかも、よく、わざと「うちの愚妻が・・・」とか言う人がいましたが、人前でそんな扱いをされている奥さんは、本当に旦那さんと仲良いのかなぁ、と思うことがありました。私は、いい年して、のろけっぽくなるきらいがあるのですが^^;
親に対しては、私はどうも照れてしまうのですが、主人に対しては大丈夫なんです。普段から照れずに感情を伝えられる関係って、何かと楽かもしれません。

2012/10/02 (Tue) 21:15 | EDIT | REPLY |   

eiko  

のろけ、いいじゃないですか。
愚妻とか愚息とか、うちの父はとても嫌っていまして、

「うちの自慢の娘です。」

と堂々と言っていました。
当時は、なんでそんなこと人前で平気で言うのだろう??と怒りと(笑)恥ずかしさでいっぱいでしたが、
今になって、それがどんなに素晴らしい愛情表現であったかとやっとわかりました。
父は私をただ愛し、どういうわけか心から尊敬していたのだと思います。
そしてこの厚かましいような父の自信を持った言葉に引っかかったのが主人です(笑)
こういうことを人前で堂々と言う父にカルチャ―ショックを受け、自分もそう言えるような人間になりたいと思ったそうです。
自分の奥様を心から尊敬し、素晴らしい妻です、あるいは夫です、と自信を持って言える人は、自分も他人も心から尊敬し、愛せる素晴らしい人間だと思います。




2012/10/02 (Tue) 22:04 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: eiko さん

素晴らしいお父様ですね。本当にeikoさんが可愛いんでしょうね^^
そういうこともあったりして、ご主人様とも仲良いんですね。
やっぱり、関係が人を作っていくっていうところがありますもの。貶められたり、ないがしろにされて面白い人なんていませんし。
特に、家族関係は掛け替えのないものですから、傷つけないで済むなら、傷つけるべきではないなぁ、と思っています。

2012/10/03 (Wed) 00:25 | EDIT | REPLY |   

silkribbon  

夫婦の結びつきは人それぞれで世間を見ますと色々な人がいますね。自分自身何処に重きを置いたのか定かではありません。
でも学問をなさる方はやはりご一緒になられるのが必然という気がします。傍から見ても腑に落ちるというのでしょうか?他人様のことながら心が落ち着きます。
ずっと私たちに安心感を与えてくださいね。

2012/10/03 (Wed) 11:54 | EDIT | REPLY |   

Ariane  

Re: silkribbon さん

何かやっぱり、そう言って頂けると嬉しいです。私はともかく、主人は本当に安定感のある人です。
夫婦の形はさまざまなんでしょうね。そう言えば、前回このブログでも取り上げましたが、岡本一平とかの子も無茶苦茶なように見えて、あれでとても良い形だったんですものね。お母さんとしても、かの子は一見とんでもないのですが、芸術家岡本太郎にとっては、あれは芸術のお母さんでもあったのだろうなぁ、と思いました。

2012/10/03 (Wed) 13:05 | EDIT | REPLY |   

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